バスケットボールの基本技術の一つにパスがあります。早くボールを運ぶため、ドリブルとパスならパスを優先させます。相手にボールをカットされることなく味方に通し、ディフェンスを崩す攻撃的なパスをするため、まずは基本的な技術を習得しましょう。
基本的な3種類のパスとは
チェストパス、バウンズパス、ワンハンドプッシュパスがバスケットボールの基本的なパスになります。まずはこの基本的な3種類のパスをマスターしていきましょう。
●チェストパス・・・全てのパスの基本となるパスで、両手をしっかり使ったパス。
1.ボールを胸の前で両手で持つ
手の平は使わずボールを両手の10本の指だけで持ち、肩の力を抜いたリラックスした状態で構えましょう。
2.重心を落として片足を前に踏み出す
3.体重を前足に乗せながら重心を前に移動させる
4.腕を返してバックスピンを掛けながらボールをリリース
フォロースルーをしっかり行い、手、腰、足をパス相手に向けましょう。基本をしっかりと実践していく事で、流れるようなフォームになっていきます。
●バウンズパス
パスコースにディフェンスがいる場合に、そのディフェンスの足元を床にボールをバウンズさせて通すパス。ディフェンスが手を上げている時に、視線を上に向けたまま使うとボールを取られ難い。
パスのスピードを敢えて遅くしたい時や、アウトサイドからインサイドにボールを送る時に有効なパス。
●ワンハンド プッシュパス
自分へのマークがきつい時に、ボールを体の中心から横にずらして出すパス。ディフェンスから遠いところでディフェンスをかわしてパスを出す。
1.ディフェンスから離れた片手側にボールを引き寄せる
2.片方の足を横へと大きく踏み出す
3.重心を踏み出した足に乗せ、手首のスナップを効かせながら片手でボールをリリース
手首のスナップを強くし、肘を素早く抜くのがポイントです。
パス上達のポイント
相手が取りやすいパスを出すためには、しっかり相手の胸にパスをしなければなりません。まずは、対面パスで自分の狙ったところへパスを出す練習をして、次のステップとして、動きながらでも正確なパスが出せるようにしていきましょう。
相手がどんなパスを欲しがっているか?(自分だったらどんなパスが欲しいか?)を考え、オフェンスとディフェンスの位置関係をしっかり把握して、受け手が取りやすいパスを選んでいくことが大切です。
確実にパスを通す3つのコツ
①フェイク・・・パスをする時は基本的にフェイクを入れる
1.パスフェイク・・・パスしたい逆の方向にフェイクを入れる
2.視線フェイク・・・ノールックパスが代表
②ディフェンスが取れない所に出す
特に足元のパスはディフェンスに取られにくい為、バウンズパスを正確に出せばパスの成功率はぐんと上がります。
③受けての動きを予想してスペースへ出す
パスの出し手は、受け手がいる所ではなく、受け手が動いて来るスペースにパスを出してディフェンスをかわす
まとめ
一本のパスで、すぐにシュートチャンスに繋げることが出来ます。また一本のパスで試合の局面を一瞬にして打開することも出来ます。そして最終的には利き手とは逆の手でもパスが出来るように練習すると、一気にプレーの幅が広がり、ぐんぐん上達していきます。練習したことしか試合では再現出来ませんので、パスが上手くなる為には、日々、コツコツとテーマを決めて練習を重ねていきましょう。