バスケットボールの試合で速攻の割合は20%で、リバウンドからの速攻はその内、25%を占めると言われています。シュートの成功率は高くても30%を超える事はほとんど無い為、残りの70%をリバウンドからどう速攻に繋げていくかが勝敗の分かれ目になります。
また速攻から試合の流れを掴み、一気に畳みかける事で試合の主導権を握れるケースが多い為、日頃からディフェンスの際には常に速攻を意識していきましょう。
~速攻の基本~
①ボールを保持した時点で前の3人がスタートを切る
事前にボールが落ちる場所(リバウンドの位置)を予測し、相手選手より早く走り始める。
②アウトナンバーで攻める
ディフェンスが戻る前に攻め込み、3対2、そして最終的には2対1からシュートを決める
③3線速攻で攻撃を展開していく
3つのライン(真ん中、両サイド)を3人でゴールに向かって走る
④パスは人ではなくスペースに出す
パスを人に出すとカットされ逆に速攻される危険性がある為、両サイドのいづれか空いたスペースに出す
⑤最後は成功確率の高いレイアップシュートで決める
ディフェンスの戻り状況にもよるがアウトナンバーから成功確率の高いレイアップシュートを放つ
~走り方のポイント~
①リバウンド後のファーストブレイクでは素早くボールを運ぶ
ディフェンス中も速攻のチャンスを常に狙い、ドリブルよりもパスを使ってボールを運びましょう。素早い速攻で相手選手を抜き去り3対2、2対1といったオフェンスが有利な体制に持ち込む事が出来ます。
②シュート後のリバウンドも頭に入れる
レイアップシュートが打てない場合はディフェンスを引き付けてアウトサイドからフリーのシュートを選択しますが、その際はラストパスをした選手、逆サイドの選手がリバウンドに参加し、アウトサイドシュートが外れた時にはリバウンドを取り波状攻撃を仕掛けましょう。
~速攻の練習方法~
1段階目
①2人1組で1人がゴール下、もう1人がゴール側のサイドラインで待機
②ゴール下のAがボードにボールを当ててリバウンド。その瞬間BはAに近づきパスを受け取る
③Aはパスをした瞬間にサイドライン際を走り抜ける
④Bはコート中央をドリブルし、サイドラインを走るAにパスしてレイアップシュート
2段階目
①3人でスリーメンをしてフロントコートにレイアップシュートを放つ
②戻りもスリーメンを継続し、ディフェンス2人が入って3対2のアウトナンバー
③ディフェンスの2人にもう一人加わりスリーメン
④ ①~③をボールを止めずに継続
3段階目
①試合通り5人で5線を行い最後はレイアップシュートを放つ
②戻りも5線を継続し、ディフェンス3人が入って5対2のアウトナンバー
③素早くボール運びをする為、ドリブル無しでパスだけで行う
~まとめ~
バスケットは身長が高いチームが有利なスポーツと言われていますが、速攻の強い走れるチームは身長に関係無く爆発的な波状攻撃を仕掛ける事が出来ます。相手のディフェンス陣形が整う前に速攻で得点を重ねると一気に試合の流れを引き寄せる事が出来ます。
もし自分のチームが低身長であれば特に、走り負けない走力を身につけ、ディフェンスしながらも常に速攻のチャンスを狙うイメージを持ってプレーしていきましょう。
最近は高身長のチームでも走れる選手が増えています。走り込みで走力をつけ、速攻のイメージを常に持ってプレーする事は身体能力に関わらず誰でも取り組める事ですので、基本を疎かにせず練習に取り組んでいきましょう。