俳優の加藤茂雄さんが慢性腎不全の為、94歳で亡くなられ悲しみが広がっています。
東宝の専属俳優として、特撮映画や黒澤作品に数多く出演した名脇役でした。
71年間も俳優であり続けた加藤茂雄さんですが、2019年には初めての主演を務めていたのです。
また、俳優業と並行して続けていた漁師についても調べてみました。
加藤茂雄の経歴が気になる!
◆名前:加藤 茂雄(かとう しげお)
◆生年月日:1925年6月16日
◆没年月日:2020年6月14日(94歳没)
◆出身地:神奈川県鎌倉市
◆職業:俳優
加藤茂雄さんは1925年6月16日、神奈川県鎌倉市長谷に生まれました。
石川島航空工業青年学校(のちの石川島工業高等学校)を卒業後、1946年に鎌倉アカデミア演劇科に入学しています。
そして1950年に東宝に入社し、1952年に黒澤明監督の「生きる」で俳優デビューしました。

また、1954年には東宝と専属契約を結び、特撮映画など数多くの映画に出演しているのです。
その後、1972年に東宝との専属契約を解消し、新星プログループに所属していました。
地元愛の強かった加藤茂雄さんは、2017年に絵本「茂(しげ)さんー鎌倉長谷のむかしむかしー」を自費出版しています。

主な出演作品
■映画
●生きる(1952年 黒澤明監督)-防疫係受付職員
●七人の侍(1954年 黒澤明監督)ー百姓
●宮本武蔵(1954年 稲垣浩監督)ー兵卒
●ゴジラシリーズ
●大番(1957年 千葉泰樹監督)ー店員・滝山
●モスラ(1961年 本多猪四郎監督)ー監視員の同僚
●日本沈没(1973年 森谷司郎監督)ー火の中を逃げる住民
●連合艦隊(1981年 松林宗恵監督)ー松田戦艦大和整備兵
●夜の哀しみ(2001年 岡泰叡監督)ー診療所の医者
●浜の記憶(2019年 大嶋拓監督)-繁田和夫(主演)
俳優歴71年の加藤茂雄さんは、2019年の「浜の記憶」で念願の主役を務めました。

■特撮作品
●ウルトラQ
●ウルトラマン
●ウルトラセブン
●帰ってきたウルトラマン
●ウルトラマンタロウ
●ウルトラマンレオ
●ウルトラマン80
●ウルトラマンティガ
●快獣ブースカ
■一般作品
●太陽にほえろ!
●大江戸捜査網
●傷だらけの天使
●ザ・ハングマンシリーズ
加藤茂雄は漁師でもあった!
加藤茂雄さんは、江戸時代から続く鎌倉市内の網元「長四郎網」の分家に、長男として生まれました。
小学5年生から本家の地引網を手伝いながら漁を覚えたそうです。
1972年に東宝との専属契約を解消した後は、鎌倉由比ヶ浜で、鎌倉漁業組合員として漁師を営みながらテレビドラマや舞台を中心に活動していました。
そして、2011年以降は漁師の仕事を中心にしていたのです。
本家の先代が亡くなり、江戸時代から続く家業が途絶えそうになった時も漁業組合員の籍を持ち続けました。
ツイッターの声
加藤茂雄さん亡くなられたのか…東宝映画には数多く出演されていましたが、ゴジラ(1984年版)では、冒頭で遭難の危険を連絡する第五八幡丸の無線局長を演じられていました。映るのは数秒でしたが、その数秒間で、遭難するかもしれないという緊迫を見事に表現されていましたね。
ご冥福をお祈りします pic.twitter.com/ciRx4nMclb
— やーさん (@ya_san8931) June 18, 2020
加藤茂雄さん逝去。謹んでご冥福をお祈りいたします。
「あぁ! あの人か!」って役がいっぱい。 pic.twitter.com/9mbbEeBvqS— 津久田重吾 (@rockpeek) June 18, 2020
あぁ…#加藤茂雄 さん…
昨年93歳にして初主演映画が公開されたばかりかのに…
ゴジラシリーズをはじめとする東宝特撮映画や、ウルトラシリーズなどさまざまな作品でお顔を拝見しておりました…
ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/zsVsbF7dRY
— しら (@y_sirais) June 18, 2020
加藤茂雄さんは、数えきれない程の役柄を演じてこられましたね。
まとめ
俳優の加藤茂雄さんが慢性腎不全の為、94歳で亡くなられ悲しみが広がっています。
2020年6月16日に、95回目の誕生日を迎えるわずか2日前の事でした。
「ウルトラマン」、「ゴジラ」、七人の侍」など数多くの作品に出演し、名脇役として活躍する姿を覚えている方も多いことでしょう。
心からご冥福をお祈り致します。