全盲のセーラー、岩本光弘さんが4月20日 午前9時03分、世界初となるブラインドセーラーによる太平洋横断に成功しました。
ブラインドセーリングとは、視覚に障害を持たれたセーラーと晴眼者がペアになってヘルム(舵)やメインセール(大きい帆)を操作するヨット競技のことです。
2月24日に米サンディエゴを出航。全行程9000キロを54日間かけて横断し、この日、福島・小名浜港に見事到着しました。
世界初の偉業を達成した岩本光弘さんの経歴や今回の相棒がとても気になりますね。
またフリーキャスターの辛坊治郎さんとの関係はどうなんでしょうか?
この記事を読めば「岩本光弘」さんのことがバッチリ分かりますので最後までしっかりお読み下さい!
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岩本光弘さんの経歴は?どんな人なの?
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◆名前:岩本光弘(いわもと・みつひろ)
◆生年月日:1966年 52歳(2019年4月時点)
◆出身地:熊本県天草市
◆資格
あん摩マッサージ師
はり師
きゅう師
鍼灸教員免許
アマチュア無線技士一級免許
岩本さんは13歳で残存視力を失い始めました。
そして16歳で全盲になり、「人の迷惑にしかならない人生だったら、死んだ方が良い。生きる意味などない」と思い、橋の上から飛び降りようとするも断念します。
22歳で盲学校を卒業し、奨学金を得てサンフランシスコの大学に2年間留学しました。
26歳から14年間、筑波大学付属盲学校で教員として勤めています。
36歳の時に「障害者と健常者が共に楽しむマリンライフ」が理念であるヨットライフ千葉の存在を知り、東京から千葉に移住してアメリカ人である奥さんと一緒にヨットを始めました。
ちなみに奥さんは「カレン」さんで、アメリカ留学時ではなく日本の英会話教室で知り合っています。
30歳の時に結婚し、「リナ」という娘さんが生まれました。
とても仲の良さそうな家族ですね。画像から幸せがあふれ出しています。
40歳の時に娘さんの将来を考え、カリフォルニア州サンデイエゴに移住しました。その為、今回の出航地もサンディエゴになっているのです。
50歳の時にはサンディエゴで行われたトライアスロン ハーフアイアンマンに出場して完走しています。
ハンディキャップに負けず色々なことに挑戦されていて頭が下がりますね。
普段はサンディエゴで指針術クリニックを経営されています。
指針術とは、針を使わず指を使って針のようにツボをついて治療する施術です。
またライフコーチ、モチベーションスピーカーとして日米で講演活動も行っています。
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太平洋横断の相棒は、なんとヨット初心者だった!
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今回の太平洋横断の相棒はアメリカ人のダグラス・スミスさん(55歳)です。
ヨットの所有者であるダクラス・スミスさんは、ヨット経験がほとんどなかったにも関わらず、岩本光弘さんの熱い想いに共感し、協力を申し出たそうです。
岩本光弘さんは「彼は僕を信じてくれた。僕は彼の成長を信じる。そうして日米2人組が成功する方が面白いじゃないですか」と発言し、相棒が決まりました。

そして、今回の太平洋横断の資金はスポンサーからではなく、クラウドファインディングで集めたそうです。
クラウドファインディングでは、必要な資金360万円に対し420万円も集まりました。
集まった資金は必要な機材、装備、保険代金や宿泊費などに利用されたそうです。
今回のプロジェクトを応援した1人1人の想いを織り込むという意味で、ヨットは「ドリーム ウイーバー号」と名付けられました。
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岩本光弘さんと辛坊治郎さんの関係はあの一件!
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2013年 岩本光弘さんが47歳の時に、フリーキャスターの辛坊治郎さんと太平洋ヨット横断に挑戦しています。
当時は大坂からアメリカ西海岸のサンディエゴまで約9500キロを55日かけて航行する予定でしたが、出航から6日目にマッコウクジラと衝突し、ヨットは沈没してしまいました。
2人は救命ボートで11時間も漂流し、海上自衛隊の飛行艇によって救出されたのです。
遭難した2人が助かったのは良かったですが、「税金の無駄使い・無謀な挑戦」など大きなバッシングを受けました。
「自己責任論」が巻き起こり、とても大きな話題になったのを覚えています。
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ネットでは岩本光弘さんに称賛の声が!
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目が見えないから無理だって
きっと嫌になるほど言われたんだろうと思うんだけど
自分が無理だって思わなければ実現できるってことの証明
自分を信じて諦めずに先に進む事が大事!
岩本光弘さんおめでとうございます!
「全盲男性がヨットでの太平洋横断に成功 世界初」 https://t.co/ifZt6QjcZ0
— たいち🌕借金2000万円の熊デブ【188㎝140㎏】 (@taichi_gj) 2019年4月20日
全盲のセーラー岩本光弘さん、太平洋横断成功…6年前に断念した辛坊キャスター「心からうれしく思っております」 : スポーツ報知 / https://t.co/iBw9hbHn5B
— がうがう(♂) (@gaugauking) 2019年4月20日
岩本光弘さん、前回の断念から6年を経て2度目の挑戦でヨットでの太平洋横断に成功。すごすぎる。全盲だからとかじゃない。挫けず、思いを実現させた事がすごい。勇気をもらえる。
— にくにーと (@29neetkara30) 2019年4月20日
世界初の偉業を皆さん心から祝福していますね。
同じ日本人としても誇りに思います。
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まとめ
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岩本光弘さんは、全盲になって死を覚悟した時に叔父に「一度きりの人生 不幸を呪うくらいならポジティブに生きなさい」と言われてから考え方、生き方を変えたそうです。
また「未来が見えなくて怖いのはみんな一緒」とも発言されています。
ハンディキャップを持たれた方が前向きに果敢に挑戦する姿は本当に心を打たれますね。
岩本光弘さんは講演会もされていますので、機会があったら是非、行ってみてはいかがでしょうか?[fontsize size=””]