バスケットボールのディフェンスは、いくつか種類がありますが、全ての基礎は、マンツーマンディフェンスになります。マンツーマンディフェンスの基礎の上にゾーンディフェンスがありますので、自分のマークマンは責任を持って守り、ゾーンディフェンスにつなげる事が重要です。マンツーマンディフェンスは、守備をするエリアによって、コート全域で守備を行う時は、オールコートマンツーマン、コートの半分のみ守備をする場合は、ハーフコートマンツーマンなどと呼ばれます。いずれにしても身体の使い方がポイントになります。
日本バスケットボール協会(NBA)も15歳以下のプレーヤーには、マンツーマンディフェンスを推進しています。個人のスキルアップを図る事や、マンツーマンディフェンスの強化により、将来的なディフェンスの活用を含めた総合的なディフェンス力強化が狙いであり、世界の強豪国を始め、国際的な流れになっています。チーム力アップのためにも、マンツーマンディフェンスをしっかりマスターしていきましょう。マンツーマンディフェンスは、相手がボールを持っている場合と、持っていない場合で対応が変わりますので、まずは、相手がボールを持っている場合のポイントから見ていきましょう。
ボールを持っている相手へのディフェンス
マンツーマンディフェンスは、ボールを持っている相手に対し正しいポジションで守る事が大切です。ポイントは・・・
■相手とゴールを結ぶ直線上にポジションを取る
■相手の胸の前に自分の顔が来るくらい、しっかり腰を落とす
重心を低くしたまま素早く動くことが出来ます。
■相手との距離を自分の腕の長さ程度にする
ボールをいつでもチェック出来て、ボールカットを狙えます。
■片手を相手の顔付近に持っていく
相手のシュートやパスを妨害する事が出来ます。
■もう片方の手は相手の膝付近まで落とす
相手のドリブルコースとバウンズパスに制限を掛ける事が出来ます。
1対1のオフェンスの基本として、背中側を抜くいう事が言われます。片足を前に出すスタンスで守ってきた場合、前足側(背中側)を攻めるという事です。これをマンツーマンディフェンスに照らし合わせれば、相手の利き手側ではない方に足を出せば、自ずと相手の利き手でドリブルをさせないという事になります。
ボールを持っていない相手へのディフェンス
ボールを持っていない相手へのディフェンスは、ボールマンが近くにいる場合と遠くにいる場合で対応が変わってきます。
①ボールマンが近くにいる場合
ボールマンに背を向けてパスコースに片足と片手を差し出してパスを遮断するようにします。ボールマンがパスをした時に素早く反応する為、手の平をボールマンに向ける事がポイントです。前方のボールマンだけ注意して、マークマンにディフェンスの裏を取られないように注意しましょう。
②ボールマンが遠くにいる場合
マークマンとある程度距離を取り、全体を視野に入れるようにします。ボールマンとマークマンの直線上よりもゴール側に下がった位置にポジションを構えます。
まとめ
バスケットボールのディフェンスの基本はマンツーマンディフェンスですが、相手に簡単に1対1で抜かれてしまうようでは、マンツーマンディフェンスは成り立ちません。抜かれた場合の味方チームのフォローにも限界があります。ディフェンスは、オフェンスに比べて精神的な疲労が強い為、終盤の疲れた時ほど、個人差、チーム差が顕著に出ます。「自分のマークマンは責任を持って守る」という強い気持ちで取り組んでいきましょう。