全てのスポーツの基本は姿勢とフットワークです。正しい姿勢とフットワークを身に付けることで、プレーのパワーはアップし、怪我をしない身体作りに繋がっていきます。
高校女子バスケット界の名門中の名門 桜花学園(全国制覇62回)は、全国からトップレベルの選手が集まってきますが、怪我をしない体作りと基礎練習を徹底して行っています。全国の強豪校が取り組んでいる訳ですから、急がば回れでまずは、基礎的な部分から始めていきましょう。
正しいフォームを身に付ける
バスケットが上手くなりたかったら、まずは正しいフォームを身に付けることが大事です。我流で変なクセが付いてしまった後にフォームを修正するのは大変ですから、最初から正しいフォームを覚えるようにしましょう。バスケットの理想的なフォームとは、前後左右へ瞬時に動ける姿勢です。
まずは肩の力を抜いてリラックスします。次に足を肩幅より少し広めに開きます。そして膝を曲げ下半身(へその下あたり)に意識を集めて身体を支えます。上半身は力まずに胸を張ります。これらの点に注意して正しいフォームを身に付けていきましょう。
基礎体力をつける
バスケットが上手になるためには、基礎体力を付けなければいけませんが、持久力だけではなく同時に瞬発力も必要になります。そのための練習がランチメニュー(走ることをメインに据えた練習)です。
主なランチメニューにはシャトルラン、スリーメンなどがあります。
●シャトルラン
エンドラインに立ち、手前のフリースローラインまでをダッシュで往復し、次にハーフライン、そして向こう側のフリースローラインまでを往復し、最後に向こう側のエンドラインまで走って戻って来る。
バスケットに必要な切り返しの動きを取り入れており、瞬発力も鍛えることができる。
●スリーメン
オールコートを3人でパスしながら走り、最後、両サイドのどちらかがレイアップシュートする。ボールを使った走るトレーニングでは最も基本的な練習。何往復もする事で持久力を向上させることができる。
近道はない
練習は1日休むと戻すのに3日かかると言われます。一試合走りきれる体力をつける為には、日々、地道に走り込むしかありません。体力も毎日の積み重ねにより向上していきますので、手を抜かずにしっかり取り組んでいきましょう。そして、いよいよボールを使った練習についてお伝えしていきます。
パスの重要性
バスケットボールは、パスをつなぎながら味方と一緒にゴールを目指すスポーツですので、パスを重点的に練習することが上達への近道になります。パスを出す方向に向かって親指を突き出し、腕を最後までしっかり伸ばして、スピードのあるパスを出すように心掛けましょう。力強く正確なパスが出せるようになると、確実にバスケットボールが上達していきます。
パスのためのボール持ち方
ボールをキャッチしたらすぐにパスが出来るように、無意識に正しいもち方が出来るようにしておくことが重要です。ボールの真横を持つのではなく、ボールの手前側を持つことが大事です。両手の人差し指と親指で正三角形を作るようなイメージでボールを持ちましょう。手の平ではなく指の腹でボールを支えるように持つのがポイントです。
まとめ
どんなスポーツでも一流選手は、基礎練習を疎かにせず、時間を掛けてじっくり行います。何故なら1日でも長く現役生活を続けられるように怪我をしない身体作りをするため、試合で最高のパフォーマンスをするために基礎練習が欠かせないからです。基礎練習は地道な辛いことが多いため敬遠する人も多いですが、最高のプレーをするための準備であると頭を切り替え、しっかり取り組んでいきましょう。